:まず昨年の中越大震災・・・。
泉田:いろいろご支援をいただきましてありがとうございました。
:とんでもありません。
泉田:この場をお借りしましてまず全国の皆様に感謝申し上げたいと思います。

泉田:数字で言えば9割方の人が生活再建について一応の、まあ住宅再建ですね、目処がつきつつあると。いう現状でございまして、全国の皆様にここまでいろいろご支援いただいたことをまず心より感謝申し上げたいと思います。またのそのきっかけを作っていただいたのがやっぱり国会での要請活動。特に被災地の痛みがわかるということで、森先生から提案をしていただいて、参議院の災害特で現地の状況を訴える機会を作っていただいたと。
:直接あの参議院の災害対策特別委員会においでになって、そして被災者の皆さんのことを思ってついというか涙の訴えという形になったと思うんですけども。やっぱりあれから霞ヶ関の雰囲気がほんとに一変したっていう風に私は思ってるんですけど。どうお感じですか?
泉田:いや、あのときはですね、隣がJRの理事さんで、その隣が東大の先生だったんです。現地を知らない、まあ災害とかそれから交通のプロフェッショナルではいらっしゃるんですけども、現地の状況をご存知では必ずしもない方が参考人で呼ばれていて、現地の状況を知っているのは私だけという状況だったもんですから。
:そうですね。
泉田:どうしても今何を現場は苦しんでいるのか、ここで自分が伝えられなかったらば、思いを伝える人がいないと思ったもんですから、一生懸命説明してたんです。一生懸命説明してたら自分が情景の中に入っちゃってちょっとほろっと来ちゃったんですけども。
:ええ。
泉田:そういう意味で生の声は伝えることが出来たかなと。
:はいもう本当伝わりました!
泉田:そういうきっかけを作っていただいたのがやっぱり森先生で・・。
:いえいえいえ?そんな・・。
泉田:よく現場を見ていただいてて本当に感謝を致しております。


泉田:これ、やっぱり公の支援ですから。
:はい。
泉田:どんどん無駄にお金が使われてくっていうところもありました。
:なるほど。
泉田:ということなんで、必要なところに必要な支援が届くような仕組みにしていかないといけないんだろうなと。
:そうですね。
泉田:総額をね、増やしてくれということを言ってるんじゃなくて、使い方をまかしてくれと、そうすれば地方に来れば、私のところに来てればね、私有財産、公費を投入します。なぜならばそれをやらないとコミュニティが壊れてしまうから、パブリッックなニーズだっていうふうに理解しているから公費を投入するという選択肢を取ります。

:そうですね。皆さんから集めた税金を一番必要なところに使っていくと、それもなるべく無駄を無くして使っていくというためにはやっぱりきちっとした地方分権それから地域主権というのをやっぱり確立していくということが私は本当に一番大事だなと思ってるんですけれども。
泉田:仮設住宅、一棟400万円するんですよ。
:ええ?高いですよね?。

泉田:例えば雪の間だけっていうことであればですよ数ヶ月間温泉に泊まってもらってそこに家賃補助を出すというようなことで凌いで、その400万に相当するものを住宅再建に当てた方がよっぽど早く町は直るじゃないかと、いう思いだってあるわけです。
:そうですね。それはもうあの当時から一年前の震災の直後からおっしゃってましたよね。
泉田:で、それは各省縦割りになって、各省がんばってくれました、それぞれの枠の中で。でも縦割りなんです。
:そうですね。
泉田:だから今のような話は実現しないんですよね。
:そうですね。
泉田:もうかなり、取り壊しが始まってるんです。
:うーん。

泉田:仮設住宅2年の期限を待たずに。本当にそれがいい選択だったのか、生活再建できない方にね、400万を渡した方が良かったんじゃないの、というのは今でも感じますね。
:そうですね。補助金といわれる事業費の方はですね、もっときっちりと地方に渡して、今おっしゃったように本当に使い勝手のいい地域のことは地域で決めるという形にしていかなきゃいけないと思うんですけど、私その原案の段階で今厚生労働委員会に戻りましたので、特に今少子化の問題、もう本当に合計特殊出生率が。
泉田:そうそうそうそう。
:またね1.291から1.289に下がりましたから、もう本当に待ったなし少子化対策待ったなしだと思うんですけども。
泉田:この国が国としてちゃんと運営されていくために必要な施策をうっていかないといけない。
:そうですね。

泉田:地域全体で子育てをすると。私もね確かに両親に育てられましたけど、でも地域が見守ってくれてましたよね。自由に遊ばしておいても誰が今どこに行ってるっていうのは、ちゃんと情報で共有されていて、地域の人が地域の子供たちを育ててるっていう、そういう社会があったと思うんですが、それがどんどん壊れてってると。そういうコミュニティをもう一回ね再構築するっていうような形で、控除と共助と自助、これをうまく地方分権にすることによって公費だって血税だって有効に使われるという対策をうつべきで。
:そうですね。
泉田:中央にいてですよ、補助金で地方をコントロールするツールにね、補助金使っちゃダメなんですよ。
:もうね、かつては知事も(笑)
泉田:私はそういう仕事あんまりしてないんですけど(笑)
:(笑)中央省庁にいらしたでしょ。
泉田:いましたけども(笑)

:まあだから中央、霞ヶ関はね、補助金の配り屋さんっていうのはもうやめるべきですよね。

泉田:そういうことですそういうことです。
:まだね、その発想が抜けてないんですね。だからもうそういう時代は終わったんだということで私もそういう政策をずっと訴えてきてるんですけども
泉田:私ね、霞ヶ関の仕事の7割から8割がお金を配る仕事だと思ってるんですよ。それって霞ヶ関でやる必要ないんですよね。
:そうですね。
泉田:6割、仕事のね、パブリックの仕事の6割は地方がやってるんです、で4割しか中央はやってない。まあ防衛とか外交とかいうことで。ところが財源は逆になってる訳ですよ。地方が4で国が6になってる訳で。その差額がね、補助金という形で中央統制っていう形で出ていると。それが全部地域社会を歪めてるっていうことになってる訳ですから。
:そうですね。
泉田:配ることはさっさとやめてですね、地方に任せたらいいと思う。
:もっと大事な国がやるべき仕事はたくさんありますから。
泉田:例えば邦人保護、拉致問題なんてまさに典型ですよ。
:ええそうですね。やらなきゃいけない。

泉田:一番国家としてやらないといけないところがふにゃふにゃしてですね。
:まあ拉致問題でも本当に知事と一生懸命連携させていただいて、私も当選以来取り組んできた本当に重要な課題ですし、国家の本当に安全保障という面からね、これはきっちりと早く解決しなければいけないという問題だと思ってます。

泉田:まあ、世界は残念ながらパワーゲームになってますから、国益をいかに実現するか、カードをお互い切りながら、交渉してるっていうときにですね、この戦略的な外交がとれないっていうのはやっぱり拉致被害者が一番典型的だと思うんですけども・・。
:そうですね。
泉田:個人の尊厳と、それから国家のビジョンが無いことによる犠牲ということだと思うんですが。そういう被害者犠牲者を出さないような外交問題にこそね、国はね、集中すべきであって、地方のどこにお金付けるみたいな馬鹿な話はもうやめてもらってですよ、それは一番地方のことを知ってる地方に任せてもらって、まさに国家としてやらないといけないこと、これに専念していただきたい。

泉田:自治体警察もね、自治体警察になってないんですよね?(笑)
:(笑)今もちょっと県警本部に寄ってきましたけども、機構改革も含めて、もう一回警察のあり方というものを根本的に考える必要があるんじゃないですかと、いうお話もちょうどしてきたところだったんですけどね。

泉田:あの、指揮権が無いんです。知事に。警察への。したがって、拉致問題なんかも手が出せないんですよね。何やってるかも全然わからないと。これで県民の生命・安全・財産を守れって言われても、ちょっと辛いなと。せいぜい地域の方々と協力をしてですね、安心と安全のまちづくり条例というのを作りましたけども。警察力だけでは出来ないところ、これを補うような社会の仕組みを作ってくっていうような形でしかね、対応できないんですが、もう少し地域社会にね、警察力っていうものをね入ってきてもらうような仕組みっていうのも、これは国家の問題として是非また先生にご活躍いただければと思います。
:はい。
泉田:地域の実情をわかっている方がですね、国会で活動していただけるというのは大変ありがたいなというふうに思ってます。都会とそれから地方っていうのはお互い補い合った形で初めて日本の国土が形成されていると、一つ例を挙げれば、電気は福島新潟中心に東京に送ってる訳です。そしてお米も出来たものは東京にお送りしている。さらに新潟県で教育をした方が人材供給という形で都会に出て行って、また日本が回ってると。
:そうですね。
泉田:やはり都会と地方これはお互い補い合って初めてうまく回る。地方とコラボレーションしながら、初めてその役割が果たせるということです。だから地方が壊れていくと都会だって壊れていくと。

:新潟県は特に分権の受け皿作りということで市町村合併がもう急速に進みました。せっかく受け皿の準備が整ったので、国はもっと大胆に地方に権限とそれから財源を移すべきだというふうに思っています。そういう考え方のもとにこれからも活動していきたいと思いますし、もちろん私は新潟県選挙区で選ばれた参議院議員ですので、県民の皆さんの代表として、もちろん国家全体のことも考えながら、これからも活動していきたいと思いますので。

泉田:よろしくお願いします。
:これからも今までも本当にしょっちゅう携帯で拉致問題のこととか災害のこととかいろんな形で連絡し合ってきましたけれども・・。
泉田:お世話になりありがとうございました。(笑)
:いろんな形で本当に連携をしてしっかりと皆さんから希望を持っていただける社会を作るためにがんばりたいと思います。
泉田:がんばりましょう
:お互いにがんばりましょう。これからの益々のご活躍期待しています。


今回2005年の活動報告をまとめるにあたり、泉田裕彦新潟県知事と対談をさせていただきました。改めて、県政の課題、そして国政の課題が浮き彫りになったと思っております。これからも泉田裕彦県知事そして地域の皆様としっかりと力をお合わせてがんばって参ります。どうぞ宜しくお願い致します。

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